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[165544] 生活の記録

詩人:どるとる


朝は目覚ましと格闘して 睡魔と戦う
敗北した朝は 二度寝して遅刻する

勝ち誇ったような顔でもその寝癖では情けない
朝ご飯はいつもパン一枚と珈琲一杯

慌ただしく支度して
出かける7時過ぎ
僕の毎日は常に時間との勝負
一分一秒さえ無駄にはできないね

『ただいま』と言って出かけた朝も
気づけば 日は暮れてカラスが鳴き 五時のチャイムがひびく
『おかえり』と小さくこぼして部屋の中
倒れ込めばだいたい僕の1日は もうこれ以上 急かされる事はないさ

風呂にゆっくり浸かり
子供みたいに百まで数えたら のぼせぬうちに出るのだ

これがなんらおもしろくもないただの一般人の生活の記録

繰り返し 繰り返し
時間の中を行ったり来たりして その内
あっけなく死んでゆく

それが幸せかは わからないけれど
とりあえず今は同じ事を何度も繰り返すよ

あくびしては 寝ぼけまなこでカーテンを開けて 身支度ととのえたら いつものように出かける
変わらない生活のリズム 乱さぬように
普遍的な毎日を暮らすのさ

これがだいたいの人間が味わってる言葉にもするまでもない
当然なる生活の記録

これがなんらおもしろくもないただの一般人の生活の記録

そしてまた目覚ましが夢から僕をたたき起こすように朝を告げて 跳ね起きてはじまる ストーリー

流れるように
流されるように
川の流れに
合わせて
僕らは
生きてゆく

徒然なるままに
したためる 日常の原風景

素晴らしき僕らの生活の全記録

死ぬまで どうかおつきあいを。

2011/02/17 (Thu)
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