詩人:どるとる
嫌われてもいい
馬鹿にされてもいい
人間なんて所詮
独りきりがいちばん
落ち着くのさ
暗い部屋の中
なにをしてるのか
ただぼんやりして
日々に絶望している
生きているのが嫌だと言えば嫌だけど
生きているのが好きかと言えば好きなんだ
そんな矛盾した思いを抱きしめたまま
僕は何度でも死にたいと思うだろうし
何度だってそれじゃだめだと言いながら
気づけばまた死にたくなって 気づけばまた思い直して
そんな日々の繰り返しだよ まるでビデオデッキの早送りだよ
とんだ時間の無駄だよ
でも
まだここで笑っていたい
でも
まだここで何かしていたい
嘘じゃ片づけられない思いなんだ
それが僕の答えさ
はっきりしないけど
いちばん正しいよ
それが僕の答えだ
まだ馴染まないけど
そのうちわかるよ
僕は曖昧にここにいるのさ
生まれた意味も
理由もわからないけど 出来合いのルールを真面目に守り抜きながら
今日まで何一つ疑わず生きてきたふりしてきたから
少しくらいは 狡くもなりたい思いさ
だから僕はいい人でもわるい人でもないし
どっちでもないのさ
それが僕の答えさ
心は不安定な天秤
定まらない水平
平行には程遠い
でもそれが僕の答え
僕は僕であって
僕じゃない
ここにいる僕は
生きても死んでもない
ここにある時間は
本物でも偽物でもない
この世のすべてだって 考えてみりゃ曖昧なものばかりだ
僕は何ひとつ知らないよ
ただなるように生きてるだけだ
流されて 流されて
ここにたどり着いただけだよ
それが僕の出した答えだ
結論には程遠いね
だけれど 間違いじゃないだろう?
みんな多分言いたいだろう
そこにある答えを
素直に疑う気持ちがあれば
自分自身のことさえ
嘘だといえてしまう
僕は何者だ?
それがわかれば
神になれる。