詩人:どるとる
眠れない夜なんてめずらしくもないさ
この頃はわけもなく涙が出てしまうよ
名ばかりとはいえ大人になった僕の心は途方もないさみしさで埋め尽くされてる
理由なんてないけど
意味などけど
眠りたくない
夜がある
泣き続けたい
時がある
僕の涙は空に昇って
お星様になるよ
輝いて きらめいて
誰かの瞳に映ってる
うつむいて歩くのもやってみると難しい
でも不思議だけど悲しいときは全然無意識のうちにうつむいているのに 何も感じない
幸せというものを見失ったのかな
最初からそんなもの
知らないのに 幸せになった気でいた僕がいたのさ
僕は何に笑ってたの?
僕は何を見ていたの?
限界まで膨らませた欲望抱きしめて
眠れない夜がまた
僕に訪れたよ
お星様ひとつもない
真っ暗な夜に
明かりになるようなもの 見当たらぬ苛立ちに声をふるわせ泣いてもしかたない
でもそれもしかたないことだね
僕の涙は星にはなれない
輝くこともなく消えてゆくのさ