詩人:どるとる
安月給だって
ローンに追われたって サラリーマンは今日も 家族のために
外回り たまに空回り
満員電車に揺られて
疲れ果てた顔して
帰り道 たまに飲んで帰るけど
酔っ払って赤い顔して 帰るのはみっともないから 少し公園で酔いをさましてから帰るのさ
肩身の狭い思いして
会社じゃいつもこき使われてる僕も
家に帰ればいっぱしの大黒柱
がんばらなくちゃ
家族に泣き顔は
似合わない
家族にみっともない姿は見せられない
今日も重たい鞄背負って 出かけるんだ
さあ頑張るぞ
朝から気合い入れて
踏み込んだ満員電車
右に左に揺られて
心折れそうになっても家族の顔思い浮かべ 負けないようにと自分を 励ますのさ
いつも いつも 苦労が絶えないね
いつも いつも 本当 ご苦労さんね
『その気持ちわかるよ』
赤提灯の下 涙の夜
飲み屋の屋台のオヤジに愚痴をこぼす
ラララ サラリーマンに課せられた使命は僕の場合
家族を守ること
妻子を養うこと
僕は誓うよ
元気の出る唄
高らかに唄いながら
今日も帰り道
赤提灯に誘われて
赤い顔して
口ずさむのさ
サラリーマンの唄を。