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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「目を棒にして、読本」への投 票 〜


[125914] 目を棒にして、読本

詩人:甘味亭 真朱麻呂

星空に誘われて
小粋なドライビング
足場のない世界
小さく笑う君の横顔
通り過ぎてゆく
街並みはステレオさ

はるか昔にきいた歌がよみがえるように 脳裏に鮮明なまでに映る今日は何の日?

世界が回りだした
小さく回りだした
訪れた朝に 僕は

動き出した ゼンマイを回すように
動き出した 時間を追いかけながら
タイムリーでスピーディーな毎日を
駆け抜けるようにすり抜けていこう
つもりつもったゴタゴタなどは最早

忘れたことにして
横にちょっとだけあいた都合のいいスペースに置いておこう 置いておくよ

素っ裸のハートでいつでも素直に生きていたい
だけれど過ちおかす僕を止められずに悪に走る
蹴り飛ばした未来
そんな感情は自分を日に日にだめにしてる
無駄なんだとはわかってはいても
なんだか僕はおもちゃ屋のまえでだだをこねる子供のように
つまらない言い訳ばっか繰り返すだけ繰り返してとうとうこんなとこまで来てしまったよ
振り返る視界に青く広がる瞳を一気に塗りつぶす青い空
白い綿雲

ただ車にのっかって ただ夢を見ていたい
お気に入りのCDをかけて夢の中でずっと
ただ僕は幸せな楽園を
捜していただけさ
壊れてしまいそうな気持ちを抑えて

青空に誘われて今日はこんなに晴れたから
後悔すらなくても良かったんだ
いれたてのコーヒーを一気にのむようなまねはしないさ じっくり味わいながら限りある日々を楽しみたいからね
そうさ まだ味のあるガムを道ばたに涎と一緒にはき捨てるような人生をつくるために僕はあの日生まれたんじゃないから

胸を貫通するくらいにつよく突き刺す体中を駆け巡るしびれた切なさは他人のハートを平気でつらぬいたあとのほろ苦いイガイガした痛みと何かが似てたから悲しくなる そんな僕だからただ虚しくなるだけでした。

2008/05/08 (Thu)
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