詩人:どるとる
時計仕掛けの世界の中で誰もが忙しそうに時計気にしながら今日を暮らしてる 鳥かごの中の鳥のように
僕は社会という飼い主から金という餌をもらいなんとか生き延びている
立場はいつも
地の底だけど
見上げる空には
太陽が照っている
希望はまだあるさ
数えきれない 人の中で 行き交うぶすっとした顔の群れ
誰もがため息まじりの小言こぼし疲れ果てたような顔してる
今日も理由もなく誰かが誰かの命を奪ってる中で
どこかでは誰かが誰かの誕生を祝ってる
灰色の壁の向こうで誰かの死刑が執行されているかもしれない
そんな暗い日さえ
場所が変われば
僕のように
のんきにあくびしてる人もいる
テレビも新聞も 嘘ばかりだ。信じるに値しない
僕には死んだ誰かの心までは伝わらない
漠然とした痛みだけが 文面に踊るよ
あなたの今日は光に満ち溢れていた1日でしたか?
僕の今日はどこに行こうが影がつきまとうような悲しい日だったとしても
あなたはそんなことさえ 知らないで笑っていればいいよ
誰かが落とした笑顔を誰かが拾った
ほんの何気ない一言が誰かを傷つけ 誰かを救うのさ
あなたの明日は見違えるくらい 素晴らしい日になればいいね
僕もすぐには笑うことはできないけれど少しずつ笑いたいな
そしてあなたと喜びを分かち合えたなら
きっと昨日じゃ見つけられなかった
光が心に灯るよ
散らかした皮肉も卑屈も 明日には 全部
幸せの雨に洗い流されて きっときれいな言葉が部屋中に咲くだろう
あなたの明日も
いい日になればいいね
あなたの幸せやあなたの無事を
特別願うことはしないけど
明日になればわかることさ
とりあえず今日は
明日を待とう
眠れない夜だとしても
少しずつ明けていく夜が朝の光に包まれたとき
目覚めた僕を揺り起こすのは光だけじゃなく影もつきまとう1日だって事を忘れなければ小さな幸せにも笑えるね。