詩人:ΝΑΜΙ
雪も もうこの地に雪を降らす事はないんだ。と押し迫る春風と暖かな温度の中で 最後の一片(ひとひら)を降らした。 なごり惜しそうに・・・。そして ひとあし先に次の季節にすぎさった・・・。人々の春の歓びを耐えしのぐ様に 何かにせかされる様に・・・。そして 今冬の長い沈黙が解かれる様に いっせいに花が咲き乱れ始めようとする。春はもう すぐそこだ。