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[25958] キミドリの乗り物

詩人:タンバリン

今朝はあんなに寒かったのにドアを開いたら雪が無かったから不思議だったんだ。
昨日何か素敵な物を見つけたはずなのに今日には忘れてしまってる。
僕の近所のおじさんが長話を続けてるから、僕は赤い車のオモチャで遊んでたんだ。
おじさん達は僕の知らない言葉をたくさん知ってる。ウラギリだとかジサツだとか。僕だってひよこがにわとりになる事を知ってる。
赤い車のオモチャの握る部分が壊れたから、キミドリの乗り物を探してる。
おじさん達は長話を続けるけれど、僕はそんなのちっとも気にしちゃいない。
歪みの広がる世界だから、僕はそこから感覚の何かを拾う。
それで僕の犬の小屋はガラクタでいっぱいになった。キミドリの乗り物を探して。
夕焼けってあんなに美しいけれど、本当はなんなんだろう。お母さんですらいつか死ぬのに、夕焼けってあんなに美しいんだ。
人生って儚いものなのかな。人生って儚いものなのかな。僕はそんな事を考えたくない。
キミドリの乗り物を探してる。
人生って儚いものなのかな。人生って儚いものなのかな。

2005/01/23 (Sun)
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