詩人:カラクワト
子どもの頃秋にトンボを捕まえいみもなく。その両羽を左右の指でそれぞれ掴み逆方向に引っ張り、トンボは 無惨な死を遂げた。そこにあったのは罪だろうか。それは悪であったのだろうか。どんな理由があったというのか。子供の無邪気があったというのか。そこには罰が有り得るだろうか。それとも責任が残るのだろうか。いいや。其処に在ったのはただ引き裂かれたトンボの肉だった