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詩人:甘味亭 真朱麻呂
あなたじゃなければ
僕はだめなんだ
その理由はあるよ
昨日までの自分とは
今日でお別れさ
あんなに光っていた
目の縁に輝いてた
涙を拭ってほしい
お母さんと呼べなくても
お父さんと呼べなくても
義理の父でも義理の母でも
名義だけのつながりでも
ただの他人でもすれ違うだけの人でも
出会いなのさ
もうそれっきり二度と会わない一度きりの永遠の出会いが別れになるとしても、だとしても
あなたじゃなかったら
きっと僕はこんなに幸せ感じれなかった
たとえば違う人だったとしてもその喜びはあなたからじゃない愛をもらう形で
じゃなかったらあなたとは会えてなかった
なんにも知らないただの他人で終わってた関係だったんだな
どんなに親密な仲だとしても少し運命の歯車がずれてただけで僕と君は他人になる
他人になってた
その関係は悲しすぎるね 考えれば
だから今のつながりがあってほんとに良かった
あなたじゃなければ
抱けなかった思いがあり
その思いは愛という言葉じゃとてもくくれなくて
どんな言葉も足りないよ
あなたと限りある時間を過ごせるこの喜びには
どんななにも代え難くて
僕は君の目の前
いつでも言葉をなくしてただ笑うだけ
素直なまでに ばか正直なくらいに
選んだ言葉が宙を舞う
君の心に届くのは
まだいつの日か
先延ばしのようだ
大事な言葉や思いは時間を経ないと伝わらない事が多くて
でもその分 思いをあたためられるよ
心の中で完璧な完成されたでもどうしようもない不器用さが残るけど
いつか伝えたい
いつか伝えるよ
その日まで言わないでとっておく
隠しておくから
自分の心の中に
今はまだ 今はまだ
自分との秘密のままにしておきたいから
ありがとうや愛してるはさよならするまで言わないからね
悲しくなるから ねぇ。