詩人:どるとる
君は笑うことは好きですか?
僕はあまり好きじゃないよ
だけれどできることなら好きになりたいものだ
幼いときはあんなに
素直に笑えていた僕も
大人になってふと気づくと愛想笑いばかり浮かべていた
嘘で汚れてゆく笑顔は やがて本当の笑顔を腐らせてしまう
笑うことの喜びも
笑うことの素晴らしさも嘘の笑顔じゃ
感じることはできません
心から 心から
笑いたいよ
あのころのように
素直に笑いたい
無理やりに
笑うんじゃなく
心から 心から
笑いたいよ
どうせ笑うなら
今日も僕はピエロの顔で お客さんに笑顔振りまくがごとく
社会に尻尾を振る
こんな自分なんて
心から 嫌いさ
笑うことは素晴らしいことだ
楽しけりゃ笑うのが普通だけど
楽しくもないのに自分をごまかして笑う辛さよ
わかるかい?
わかるかい?
このむなしさときたら
悲しいじゃすまないんだよ
心から 心から
笑いたいよ
あのころのように
素直に笑いたい
無理やりに
笑うんじゃなく
心から 心から
笑いたいよ
どうせ笑うなら
今日も日は暮れて空が真っ赤に染まってる
何事もなかった日だったんだ それだけにつまらないけど
それだけに幸せだったんだ
さあ 何を宛てにしてるの?
結局何を決めるのも自分でしょう?
違うかい?
心から 心から
笑えばいい
あのころのように
素直に笑うんだ
無理やり
笑う自分蹴飛ばして
心から 心から
笑うんだよ
笑うんだよ
何かを失いたくないとか 他人との友好を壊したくないだとかいろいろあるのはわかるけど 自分なくしてまで 守りたいものなどあると思いますか?
だから
心から 心から
自分に笑いかけてあげなさい
心から 心から
自分に正直になってみなさい
馬鹿みたいに笑う自分が どれだけくだらないかわかるから
頑張ったね
頑張ったよ
もう無理はしなくていいから。