詩人:安曇
煙が集まったような雲が
透けた青を飲み込んでいく
風が強いせいか
雲の動きがはっきりわかって
モノクロな世界がたんたんと続いてく
空を見ながら
あなたは静かに泣いた
僕らだけの世界は
どこに行けばあるの?
あなたは知っていた
僕らは無力だって事を
離れたくないのに
でも、一人では暮らせない
なんとかしたいけど
まだ若すぎて…
もがいても
子供の戯言と大人は笑う
子供だけど
真剣だったのに
明日、僕らは離れてしまう
モノクロな世界がたんたんと続いてく
空を見ながら
僕らは静かに泣いた
明日離さなくてはいけないあなたの手を握りながら