|
詩人:甘味亭 真朱麻呂
他人のやさしさにすがりついていたい
自分を自分でこわいと思う方に行かせたくはない
たまに生きていることにさえ面倒くささを感じてしまう
それは全てがうまく行かないからじゃなく都合のよくなるようにと曲がった願いばかりに先走る
僕の言い訳とわがままな気持ちがつくる悪い僕の意見さ
見上げた空にはいつでも星が燦然と輝きを放ち 明日を届けるように空に朝をこぼす
真っ黒のペンキで隙間なく塗りたくられた空が今度は青いインクで染まるのさ
朝がくるたびペンキ職人が空を青く染めて
僕が目覚めたころには窓の外の景色に規則のない自由な間隔と位置で真っ白い雲を並べる
限りなき後悔と果てしなき懺悔に
身体を青く染めて
僕は光さえ届かない
深海のような悲しみの水底に沈むよ
限りなき後悔と果てしなき懺悔を
背負い込みながら
僕は夢にさえ愛想を尽かされて見限られた日々の中で
また今日も不器用でへたくそな笑顔とは
百歩譲ってもいえない顔をそれでも身につけてた
そしていつしか やがて
全てが真っ白く染まって
明日のない終わりを見る
その時にはきっと
きっと 僕は答出せてるかな
限りなき後悔と果てしなき懺悔が
今までの過ちを僕に悔いさせる償いの形ならば 未来の僕に与えられた罰なのならば僕は快く受け入れましょう
そしてつよく抱こう
それは決して愚かな恥や失敗を恥じるようなものではなく
むしろがんばった証やその姿を明らかにする勇敢な僕に与えられた綺麗に汚れた勲章だから
捨て去らずにいよう
楽しそうに笑ってる誰かもいればその反対側では涙してお別れを忍ぶ人もいるように感じ方は様々で 僕が終わりを迎えてもその日の夜食を囲むこのそれぞれの家庭では僕の話なんて一つも上げられることなくいつしか笑い話にもならないくらい遠い過去という幻の中に消えて無かったも同じになる。