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[126498] 朝と昼と夜と時々君

詩人:甘味亭 真朱麻呂


無意識と意識の間をさまよう
それが人生さ
夢と現を眠ったり起きたりして
繰り返す朝と夜
それと昼
その意識と無意識の間にいつもちらつく
とても大事な君
でもなぜか朝より夜より昼よりも
二の次にしてしまう君

朝と昼と夜と時々君をその間(かん)に思い出す
ちょっとのあいた時間で途中で思い出す 記憶の隅っこで
放り投げられたせわしない山積みにされた仕事の資料の
上でさみしそうに僕の体の中で僕を見上げる記憶が作り出した粘土細工みたいな
僕が作り出した不細工な君

朝と昼と夜の間には
君という風が吹いてる
朝と昼と夜と時々君
いつでも本当は一番に

愛していたいけど
尊重したいんだよ

だけれどどうしても
仕事がそのジャマをする
その気持ちを遠ざける
僕はまたもどかしいから君に会えないって電話越しに小さくつぶやいて
受話器を置くよ
そっと
その瞬間涙があふれてきても笑っていられるのはなぜ?
こんなに悲しいのに
涙があふれてる顔で
笑うだなんて不格好な表情でこの後におよんで悲しみをごまかす僕

静かに流れる時間
その途中で
はじめて君をこんなに長く愛しく想った明け方近くの夜さ。

2008/05/18 (Sun)
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