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詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕は花になりたい
誰よりも気楽な毎日を歩きたいんだ
僕は早く咲きたい
夢を世界に咲かせたい きれいな花を
楽をしても 楽をしても
花だけは咲かしたいから
花だけは咲かせたいから
僕は精いっぱい楽をして
楽をして生きて行くんだ
花は咲かせたいけれど楽をして
掴み取る光がたとえ昨日とおなじ幻でも
僕は涙を流さずに笑っているよ
誓うから
どうか花を 花を 花を
僕に咲かさせて
その種を 今 今 今 今
僕にください
楽をして得た夢の置き場なんて未来には無いって
誰もがいうけど
僕はきりもなく繰り返し繰り返す 種をくださいと
願う気持ちは誰よりも弱く強い意志を持っていたんだね
そこへ向かってすべては終わりを望んだ僕の意思だけで
そのふたつが重なり合ってはじめて答となり得るんだね
きっと きっと…
だから
ください、夢の種を
僕にください
夢の 夢の 夢の種を
手渡しに。