詩人:甘味亭 真朱麻呂
明日の僕が今日の僕を作り
そして明日の僕がそのまた明日の僕を作る
そうやって僕は幾度も幾度も
明日に向かって明日になる前に
明日の僕をその前日に夜も寝ないで
一晩かけて作ってるんだよ
疲れてるのに
疲れてるけど欠かさずに作ってるんだよ
ヒューマン 僕はヒューマン
ただのヒューマンさ
だけど普通すぎてツマラナい
よく言うヒューマン
普通な当たり前な
生活を繰り返す
毎日を生きる
悲しくも嬉しいような
ヒューマンなのさ
人間を作ります
明日の僕を
月明かりが眩しい
スタンドライトもいらないくらい眩しい
闇夜にたたずむ孤独がのしかかる
背負った不安が明日もつづいてても
僕は僕は僕は
明日の僕を作るのやめたくないんだ
なぜだかそんな気にさせるんだ 世界は
素晴らしいから
明日の僕を作るよ
無意識のうちに
明日の僕を作る事はすなわち生きる事だから
自分で自分が自分を作らないと明日は生きられない
何もかも決めるのは自分 自分 自分だから
この僕だけだから
全てを作るのも
明日を知る権利が在るのも
僕に与えられた命とその命が持つ限られた寿命という削られて行く時間を抱きしめて
時計を回す
また始まりに戻す
新しい気持ちで生きる
何度でも 新しい明日が僕にくる限り
ここに そこに
新しい明日が在る限りは僕は人間職人を辞めやしないんだ
第二の 副業はもしかしたら本職よりも本職っぽいかもしれないな
人間は誰しも人間職人
自分を作る芸術家だから
それに気づかないだけで二度と描けないチャンスをみすみす逃してる
1日もあるけれど
日々もあるけれど
僕は明日も変わらず僕で おなじ僕を作ったから
僕は明日もずっといつまでも僕だけの人間職人さ
人間職人さ。