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詩人:どるとる
言葉もなく 僕らは手を握り どちらからともなく うなずいた
わけもなく どうしようもなく 僕はあなたに心惹かれて
気づいた時には
疑う余地などないほど好きになっていた
季節が過ぎるのがこれほど早いなんてね
あなたを見ているだけで どれだけ時間があっても足りなくなるほどに あなたはこの僕の何もかもを虜にしていたんだ
もうあなたが居なければ 僕は笑えないよ
あなたがくれた何気ない優しさが 僕を気づかないくらい 気づけないくらい さりげなく恋に落としていたんだよ
まるでそれは魔法のように一瞬のうちの出来事だったんだ
あなたがよければ
うなずいてくれるなら
それを運命と呼んでもいいですか?
あなたが好きで 死ぬほど好きでたまらないから
この世界でこれからどんな誰に出会ってもあなた以外見えないのさ
だから僕と永遠に終わらないダンスを踊りましょう
『あなただけを愛してる』
この言葉以外出てこない
目をつむれば あなたとともに過ごした日々がまるで映画のように鮮やかな思い出を映し出すよ
回る映写機があなたの笑顔も涙もぬくもりさえも 見せてくれる
でもあなたはもうこの世界にはいないんだ
どんなに愛してても愛してれば愛してるほど失う大きさは計り知れないものがある
無力な僕はただあなたの 傍で 笑ってあげることしかできなかったけど
あなたは言った
そんな事はないよと
あなたが傍にいてくれるだけで私は幸せでした
僕はあふれ出る涙を抑えきれず ただ泣いた
あなたのほうが泣きたいくらい悲しいはずなのに
この僕にぎゃくに励まされてしまったよ
あなたは本当に幸せでしたか?
今も変わらないよ
誰よりあなたを愛してる
あなたと出会えたことがもしも運命だったなら あなたが空に旅立った悲しいきのうも運命ならば
それを運命と呼んでいた僕は馬鹿なのかな?
でもあなたと出会えて良かった。