詩人:甘味亭 真朱麻呂
次のページを待ってた
そのページをめくる前のこの場所で
昨日の僕がめくるたび閉じるページとページの間に挟まれぺちゃんこになってた
人生とは一つの物語のページを開いたりとじたりの繰り返しだから
いつしか物語だから終わりのページがあるし
そこへゆくために少しずつ残りのページ数が薄くなってくるのも事実さ
ページをひらけば
始まるよ
また今日も新しいページの中に僕が自由に描く 決まりのない今日という物語が
急がないであわてないでいつしかその描いた全てはバラバラでも一つの絵となって人生という一冊のかけがえのない物語になるから
だからページをひらこう
だからページをめくろう
いつでも次から次へと終わりに向かってじゃなくいつでもそこに始まりはあると今だけを見つめていよう 見つめていたいから
誰かにめくられるまえに
敷かれた線路は使わないのさ
単純な数式のようなものなんだよ
人生なんてただ失敗してもそこに明日がある限り君にはやがて今日となるその明日を生きる権利が何度も与えられるさ
…ってことは僕にはまだ生きる価値があるってことでもあって
まだまだ楽しいことが待ってるってことさ たとえ目に見えない真実や答があいまいでもあやふやでも
それはそうさ自分の人生なんだから
他人は他人でその人なりの真実を語り
その人の中でそれは永遠の真実となる
だからだめなものなんて無いんだよ
他人は他人で目指す明日があってそれでいいんだ 人生なんていつでも目分量でかまわないのさ
そうして次のページを待っている限り
明日が来てそれを僕がそろそろいいやと想ったらやめられる そんな世界ならばいい 死ぬ期限は強制ではなく世界が終わる時間が決められててその時間までに終わればいつ消えても自由な世界ならば良かったのに
どうして?世界は不確かな事しか教えてくれない。