詩人:甘味亭 真朱麻呂
何百回もの失敗を経て大きくなる人のほうが素晴らしい
たった一回の成功で輝きを手にしたラッキーな人よりも
天才より秀才を目指す人になりたい
どんなにばかでも覚えが悪くても努力家や頑張りやのほうがえらいんだって
当たり前にみんな思える世界じゃなくちゃ
僕はいやだよ
みんな今日もそれぞれの迷いや悩みを抱え
満たされない思いや解せない気持ちで生きてるんだ
そして明日もそんな気持ちを引きずって
ずっとずっと切ない朝をむかえる人ばかりだ
それだけこの世界は容易には乗り越えてゆけない
それをあらわす実情
何千回としてきた過ちに今罪が下されるときさ
くり返しくり返してきた今までもそうであったように
僕はこれからも懲りることなく果てしないくらい続く果ての未来でもいつかの終わりの日にも同じ気持ちで朝をむかえ
夜を過ごすんだ
たとえ失敗をまねくとしても僕は僕だからって言って
間違いを正当化するように罪さえも自分で勝手に自分を許す
自分の中だけで解決したような満足そうな顔をしながら
何百回もの失敗も何千回もの過ちも
全てはいつか必ず自分を輝かせる
光に変わるからと君はよく言うんだ
昔の僕もそういや言っていたっけ
ひたすら希望だけ信じていたばかだと思うくらい前向きだった僕
でも今は…その逆で 悲しい今を生きていて
笑顔すら上手く浮かべられないでいる
通り過ぎてゆく日々に身をあずけて
あの日の自分のようになれず もどれずにいるよ
悲しくて流す涙を抑えようとするたび
なんだか無理をしても無意味な気がして
涙を流せばいつかは強くなれるんだと
そんないつになるかもわからないしなれるかどうかも定かじゃない開花を待つよりずっと今感じる
ふるえる感情に素直になって流すただの涙を流したい 強くなんてなれなくてもそれでも頬を伝う涙に嘘はないんだよ。