詩人:甘味亭 真朱麻呂
穴のあいてしまった記憶に縫いつけたアップリケいつになく真剣な表情で奴は部屋に入ってくるなりかしこまったみたいに静かに腰を下ろした 汗ばんでびしょびしょになったシャツ縮んでしまった靴下 洗い晒しの洗濯物 散らかりっぱなしの部屋の中 放置してあるエロ本 人目も気にせず見境もなく捲る俺 君は気づいてたのか それとも気づいてなかったのか 僕にはわからないけど 奴にはわかったのか 結局俺は奴とあんたの恋のキューピットだったわけだ ウザいな。