詩人:あいる
理想のリズムは
少し走って半拍ずれてる
ボクらの心拍音みたいだ
それでも君と
同じ時間を泳いでる
胸の穴を塞げるもの
とりあえずでいいよ、今は
時間にカタチをつけて
ボクらはそれを
摩耗しているのかな
研磨しているのかな
そんなボクの脳を弾く
君のデコピン
理想のメロディは
少しひずんでて耳に障る
誰かの呼吸音みたいだ
それでもボクら
違う景色を見てる
胸の穴を塞げるもの
とりあえずでいいよ、今は
寿命にカタチをつけて
ボクらはそいつを
眺めてるのかな
見張られてるのかな
そんなボクの涙を弾く
君のデコピン
何か思い出せそうな
優しい指先
何か思いついたよな
愛しい温もり
穴があるなら
埋めちまおう
心をみつけたよ
思い出で蓋をしよう
生まれ変わったら
こりずに開けよう
古傷なんて
もう古いんだよ
隠さなくていいよ
新しい傷をつくろ