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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「最高峰」への投 票 〜

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[126856] 最高峰

詩人:甘味亭 真朱麻呂


夜を大風呂敷でつつみ朝を代わりに出す
明るくなる世界が顔を出す 顔を出すと
ばらまいた電球が配電されてやがて
夜がまたもやおとずれる 暗くなる街
明るくなる街 くり返すシャインアンドシャドウ
英語と日本語が混ざった異文化同士の鼻歌をみんなでうたうよ
昨日(むかし)からもずっと続いているこの気持ちは明日も持ちたいから
投げる
投げる
投げるよ 同じ気持ちを持つために

明日の僕はそれを上手くとれるかどうかで
運命の分かれ道が決まる
責任は重くのしかかる
だけれどそれだけに強く慎重に構えられるようになるから
ふざけられないから
生まれたときからきまじめな奴に傍からは見えてしまう
強く速いその気持ち込めたボールを投げたら投げたほうに向かい僕はすかさず僕が投げたボールを僕がとれるように
走る
走る
走るよ 一人で二役ぶんの体力を使う
血眼で駆けていく
僕のうしろにはほらボールが迫ってる
僕が一人でやってるだけにその短い距離を僕だけでやり抜くのは至難の業さ

だけれどボールはいつの間にか
このミットの中におさまっていた
泥だらけの野球部のようにほほを黒くして
ユニフォームの代わりにTシャツを汚しながら
走り抜けた夏休み

夜はふけてく やがて朝がくる
明日も今日と同じように今日みたいな金ぴかに輝くボールを手にできたならサイコーさ

だから
僕は夜を風呂敷でつつみ朝を空に広げる
カーテンを開ける
たとえ
その繰り返しの先に待つのが終わりだとしても
わかっててやってることだから

気にはしないで
繰り返すんだ
サイコーな僕よ

サイコーOh!
サイコーOh!
サイコーOh!
サイコーOh!
最高峰!
最高峰!
最高峰!

最高峰を目指せ!
そして
サイコーになれ!

最高峰に立ち
今旗揚げだ。

2008/05/25 (Sun)
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