詩人:あいる
蝶々結びするには
紐は2本必要だって知ったあの日
思い出は感情より遅刻する
満潮に気づかないで
サンダルは波に消えた
こちらから声をかける
どんな返事でも
その裏側ばかりみようとしてた
出逢ったことを呪わないで
まっとうしたのなら別れも愛しい
一生懸命に背負う必要なんかないよ
もともと返しきれない命
例えそれで今が滲んでも大丈夫
あなたにもらった名前があるから
手を繋ぐには
隣にいなきゃできないって知ったあの日
いや知っていたはずだよ
温もりはいつでも
すぐに手の届く距離に
孤独って奴が好きなわけじゃないけど、
そいつが望んでくれるなら
ボクのそばにいればいい
1人ぼっちになんてさせないよ
沈黙も苦にならない
思い出の表情は埋もれない
あなたにあの日はどう映っていたのかな
隣に並んで手が4つ
両方繋いで向き合いたい
紐が解けたら思い出して
かけがえのない今を
結びなおして