詩人:あかつき
紺青の空じっと見上げて
翼広げはばたいてみた
いつのまにか張られてた
有刺鉄線が鋭く刺さる
切望は絶望に
憧れは羨みに
辻褄を合わすようにそっとすり変わり
誰のせいでもないのに
誰かのせいにしたくて
目の前ではばたいた鳥を射ち堕とす
あんな空に興味はないと強がってみる…
今でも未練がましく見上げているのはあんな空…
未だ諦めきれないなら真っ赤に滴る血を拭うべきだろ
どんな巧みな罠にはまったって見当違いの八つ当たりなんてもういいよ
手放せない物なら傷だらけの翼はばたかせるべきだろ
どんな汚い手に捕まったって翔んでいかなきゃいけない場所があるんだ
あの空に…