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詩人:高級スプーン
何処にも
ぶつけられねぇ
吐き捨てたい気持ち
グッと飲み込む
黙殺された欲求が
体中をのたうち蓄まる
内側の世界を
壊す以外
僕に手立ては無いんだ
不毛な日々
繰り返し沸き上がるのは
ただヤりたいという衝動
誰でもいい
愛されなくてもいい
自分しか考えられない
身勝手な行為
此の感情の捌け口に
なってくれないか
とても小さな生き物
少しでも大きくなろうと
成長しようとしてみせる
殻を脱ぎ捨てる時に
感じる虚しさは
何よりも僕を
孤独にするけど
仰向けになったダンゴムシ
同じ動きを繰り返す
まるで誰かのよう
強い風が吹くまで
じっと待ってられない
無意味なようでも
望みを絶てない
鍵を失くした
手錠を外そうと
必死に藻掻く
救ってくれ!
救ってくれ!
即席の神頼みより
君の想い一つ
手を伸ばしたのは
自分自身を
掴む為だと信じろ
性衝動を越えてゆけ
その先にあるものを
確かめる為に
己の力で這い上がれ!
誰の所為でもない
君に課せられた苦難
どん底から
飛び降りる前に
思い出して
生きているから
君は居る
ひどく痛む心
騙し騙し切り替えてでも
幸せになってやれ!!
僕には無理だ