詩人:どるとる
忙しい毎日に時間を奪われて 笑う元気すら なくなるくらい
大人の毎日は とてもあわただしい
思っていたよりも しんどいね
子供はいいよね
長い休みもあるし日々の生活にも困ることはない
だけど僕も同じように 子供だったこと思い出したよ
いつの間にか忘れてる 自分の誕生日さえも
祭日だって 独りきり 部屋でじっとしてるだけです
暑い夏の日々 年代物の扇風機が回る音だけがさみしく聞こえている
青い空と白い雲が当たり前に見える四畳半の生活
パンク寸前のタイヤみたいな 僕のギリギリの生活
友達なんて いないから話し相手もいない
寂しいといえば寂しいけれど なれてしまえばどうってことはないのさ 笑うことだってできるんです
四畳半からお送りしましょう
丸い月の夜に
四角い窓から 眺める星空は見た目ほどきれいには見えない
それは僕の心がゆがんでるからかな
季節は今は春
夏はまだ先です
桜並木にでも
お花見に行こうかな
季節折々の景色をこの窓はスクリーンみたいに映し出す
そして季節ごとの美しさを見せるけど
どんな季節もぬぐえない寂しさがただよいます
四畳半からお送りいたしました
寝転んで見える
タバコの煙で煤けた天井
むなしさの猛攻を受けて ふと気づくとまた新しい季節が来たことに気づく
夕焼けがやけに目に沁みるよ
こうなったらささいな出来事にもありがとうと言ってしまう
何より平和なのが一番です
独りでも生きていくことが多分正解です
だから死ぬまでこの四畳半で 暮らしてゆくんだよ
自分慰める歌でも歌いながら
冬の寒さに堪え
夏の暑さにまいり
春の陽気に眠り
秋の風に黄昏て
僕は枯れてゆく。