詩人:soul
ノイズ混じりの記憶
まるで終りかけのフィルムみたい
幾つかの夜をやり過ごして
朝を待った
掴めない色彩に
伸ばした腕は我が身を守るだけ
幾つか拾い上げて
幾つも無くした
風に舞い上がる
感情を追いかけて
雨に合わせて
離れてった
遠くで色を変えた
不確かな明日に
希望を重ねた
熱を持たない喜びに
まるで意味も無く群がって
幾つかの夜をやり過ごし
朝を待った
幾つかの星を数えて
幾つかの悲しみを塗り変えて
幾つかの想像で描いて
いつの間にか顏も忘れた
ノイズ混じりの記憶
まるで終りかけのフィルムみたい
幾つかの夜をやり過ごして
きっと世界はこんな風に