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詩人:甘味亭 真朱麻呂
やろうとすれば簡単に人を傷つけ人にあらぬ罪をなすりつけられる自由すぎる心で生まれた僕だけどそれでも人間です
そんな気持ちを持ったために今まで何人の人たちを自らの愚かな欲望で困らせたかな その数は今となればありすぎて数え切れない
すさみきったいつかの少年だった心は大人の汚さを知りすぎて今まで生きてきたからほらこんなにも人を傷つけどれだけ陥れても痛みさえも感じられなくなった
人間なのに人間じゃない
それなら僕は何者だ
名前すらもない名無しの旅人と名乗ろうかな
宛もなく風に吹かれて思いのまま気の向くまま旅をする陽気で自由な翼と便利な足を持つ旅人と名をきかれるたびばかにされるのも気にせず名乗ります 僕は
心の中にあるカバンには変わらない夢と憧れとちょっとの希望と絶望を半分ずつに分けて詰め込んで肩にさげるよ
自由すぎる人たちはときに自分の為だけに歌をうたい他人のためだとか生みの親のためにはうたわない
だけど気まぐれで尖った心を持つひねくれた人でも人のやさしさや本当の愛にふれたときには残り少ない人の気持ちをだして心をひらくときもあります
大切なことはいつでもわかってる
それはただ当たり前な事だけど人はよく忘れてしまいがちです
当たり前すぎて考えもしないからすぐに人は人生を知りつくしたような口で
上辺だけのおぼえてきた達者な言葉でえらそうに語ります
愚かなほどに当たり前な事も忘れて
輝いていられたころの記憶さえゴミ箱にすててしまう
それでも人間なんだね それでも人間になってしまう人は言葉だけの人間 それだけはいつになっても変わらない
ただ人間を名乗るだけじゃ人間じゃない そんなにも人間だというならば人間らしく人間にふさわしい生き方で生きてごらん
そう私はいいたい
声を張り上げて声をからしてもいいたいんだよ
それが本当の人間のする事なのかと。