詩人:春欄
私の住んでた世界の色は 静かで 穏やかで 時がなくて 淡い淡い色だった…彼方のくれた世界の色は 鮮やかで 眩しくて 力強く 激しい色だった…彼方の世界の色が 私の世界の色を 鮮明に変えていく今までの色が 色褪せる…薄く薄く 霞んで見える…瞳を凝らして 手で触れて確認しないと 消え入りそうなくらい…色褪せて…私の世界は 彼方の色に染まっていく…