詩人:桜 未琴
ほしいものはそこにはなかったの
だからまたたびだつかくごきめました
いってきます
いってらっしゃい
そのことばだけでよかったのに
あなたのことばはあまりにとおまわしすぎて
ぎゃくにひびくものはなかったよ
うそのじぶんなんてみせてもしかたないとおもった
だからここらでやめておきます
いっかげつかんおつかれさま
うそのあたしはさようなら
でもいつかまたうそのあたしがやってくるわ
だって
ほんとうのあたしをみせて
だれがすきになるというの?
そんなのかみさまでさえむりだというのに
だれが?どこで?
とどきもしないことば
だれもあたしをみないでね
うそもほんともあったもんじゃない
どれがほんとかわかんない
うそってなに?
あたしにすらわからないわ
あなたにわかるはずないわ
だからだれもみないでね
みじめにだけはなりたくないのよ