詩人:aria
コンクリートに
寝そべって
この街の温度に
気付いた夜明け
そうだ
こんなに冷たいのに
ぬくもりなんか求めちゃったよ
コンクリートに
蹲り
この街のキャパに
気付いた夜明け
そうだ
こんなに狭いのに
居場所と錯覚しちゃったよ
追い掛けた
夢は
複雑な地下鉄で
迷子になるのに夢中
捕まえたら
ちゃんと手を繋いでね
人口が
過密だから
手に入れたら
ちゃんと大事にしてね
環境問題
深刻だから
コンクリートを
踏み付けて
自分の涙に
気付いた夜明け
くっきりと残ったんだ
雨の跡みたいに
まだ泣けたんだ
哀しいなんて
まっさらな理由で