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詩人:甘味亭 真朱麻呂
いつも空を眺めて思うことがあるよ
いつだって空には雲が流れ途切れなく何処までも広がってる
きっとそれは
地球が丸いから
どこまで行っても行き止まりなんてないんだろう
まるでメビウスの輪みたいに無限なようで同じ景色が巡る
空より高く飛べたなら
僕の両手がもし鳥のように翼だったなら
僕は君とあの雲の上までお散歩したいな
子供じみた夢だってことはわかっているけれど
どうしても
どうしても
大人になっても考えてしまうよ
だけどそれこそ叶わぬ望み
君が僕より先に空へ昇っていってしまったから
いつからかなこんなこと思うようになったのは
そうだきっとあのときだ
飛べないとわかっていても
飛びたいという夢は消えない
だからこうして空にめいっぱい手を伸ばして
ちょっとした悪あがきをする
だけど一向に空へは飛べないんだ
空は人じゃ飛べないらしい。