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[174450] 春の靴

詩人:さらら

 



春の靴


何処向かう


戸を開いて出なければ


外へは出られない


ペンと紙 なければ


絵は描けない


春の靴


例え 買えたとして


はかなければ


いつまでも 地を踏むことなく



基本的なことから


意識反らしたのは


諦めと決めつけか



凄い 諦め方だと思う


決めつけ過ぎた



災害時のあのなかなか止まない勇み足



散々 自分で見ておき知りながら


凄い 諦め方


災害時 身体 丈夫ではないのに


その事 無視した行動



それなのに


ゆっくり歩幅で歩ける世界を諦めるという


たぶん 自分を知らないことまだ少なくない



春の靴


はいて走って行った


あの人の姿



知らない春の花の匂いのなか



まだ風は冷たかった













2012/02/25 (Sat)
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