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詩人:甘味亭 真朱麻呂
ひとつひとつ新しい時代にうずもれて
だんだんだんだん遠くなり過去となる
新しいのは今だけ
今もやがて遠い過去になり人々の頭の中で忘れ去られていく
僕たちの願いなど闇の底に沈む運命
小さな光さえも届かない目に映る真実をただむなしく追う
目の前に君がいるから君しか見えないのに君はおぼろげだ
形のない影みたいにゆらゆら揺れている
甘いミルクをいれすぎたコーヒーみたいに
君は甘い笑顔を浮かべては笑う
奥深い答がどこまでも私を追い越しいつでも行く先々で睨みつける
野放しにされた闇はただのび広がり
清い心を持つ自分までも闇で包みころす
いつまでもいつまでも時を踏み越えるように遠ざかる日々を飲み込みながら
いつか最後となる1日を飲み込み全てを闇で覆いつくす日が来るさ いつかはね
裏側のその裏側までも知ることができたら
訪れる夜明けの美しさもわからないままだ
着飾らない裸の心で見つめあったり見つめあえなかったりして
終わりへと向かう一歩一歩だからちゃんと確かめてゆこう
見えない明日だからこそ素晴らしい
闇に閉ざされた世界だからこそ輝く
違うパターンもたまにはあったりなかったりするけれど
そう私は私でやって行こう
私なりの私らしい道を歩もう
いつも私のままで生きよう
そして素晴らしいと思うような未来を築いてゆければいい
築いてゆければいいんだ
だから 時という旅人の最後の行き先は誰も知らない
だから 時という旅人の最後の行き先を訊ねられない
それは行かなければ用意されてなんかないからわからないんだ
だけど今行こうと思っても無理だ
それはまだ造られてない道だから
私がこれからのばし広げてく道だから
わからないはずなんだ 今は
でもいつかわかるはず
いずれその道を広げて見せるから
目の前に燦然と輝く明日を未来に誓う。