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詩人:甘味亭 真朱麻呂
明日のドアを開いたらもう昨日には戻れない
いつだって人はそんな瞬間に思い抱きながら
それでも開くんだろう
その先に求める全てはあるからその先へ行く
答なんて揺らぎながらすぐ消える
理解しようとすればするほどに複雑に絡まる計算式みたいに
結論を出すこともカンタンなようで
出そうとすれば出そうとするほど解らなくなってゆくのさ
たったひとつだけの夢を心に描き
これだなんて決められたらいいのに
あふれる欲望にそんな思いはいつも
塗りつぶされてまたほしくなるんだ
ひとつの願いを叶えてもまた違う夢をみたくなるんだ
そこに違う夢の輝きが僕を誘うから
そこにあるから
まだ見ない
まだ知らない世界が僕を呼んでる気がするんだ
空は高く高く何処までも青く続いてる
雲は白くユッタリと流れ自由気ままに泳ぐけど そんな雲にも限られたルールの中でしかまかり通らない自由の中で不自由に不満を抱きながらも玉の自由を糧に泳いでいるはずさ
真珠みたいになめらかな形をもつ瞳の中に揺るがない闘志を燃やしながら
矢継ぎ早に次々と繰り出される日々に疲れ果てたまなこは何処を見つめてる?
自分でもわからないけど何かを見つめていたい たったひとつの方向でいい
答を探したって
こんなに無理をしてまでも探したところで
みつからないのは
最初から知ってはいるけどそれでも知りたかった僕を僕はばかにしたり恥には思わないよ
決して叶わないままあきらめとともに闇に沈んでしまうラストをむかえても
僕は笑顔だけは消しはしないさ
それが生まれてこられたせめてもの感謝のあかしだと喜ぶから
そんな理由でも
言葉を知ったときから
それが伝えるのに一番伝えやすい方法だと知ったときから
僕は言葉を使い人にはじめて上手に使えたときからそれをうまく操って詩にする僕がいて詩が出来てた。