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まとりょ〜鹿の部屋  〜 「平成電話ボックス」への投 票 〜

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[132192] 平成電話ボックス

詩人:まとりょ〜鹿

暖かい硝子張り
沢山の銅貨積み
長さは一分一律

沢山の声を届け

他愛の無い言葉
重要な秘密事項
信頼を築く約束

沢山の声を拾う


電子トーンのみ

ボタンを弾いて
小さな液晶へと
文字に代え伝う

ポケットのベル
声よりやや少し
寂しいが大事な

これもまた違う
時代メッセージ


貴方の声を聞き

貴女に声を伝え

距離の壁を壊し

時は残酷に壁を

時代の壁は高く

既に仲間は絶え

愛を囁く言葉も
幸せ声の一分も
弾く電話文章も

皆、手元に携え
無情に時と皆は
緑色のアイツを
忘れたみたいで

声で愛を囁く術
約束容易く破り

受話器の紐とか
手垢で薄く汚れ

平成電話ボックス
通話時間は終わり
あの善き時代へと
思いを馳せてみる

平成電話ボックス
今見かける機会が
めっきり減ったが
是非見かけたなら

過去へと想いのみ
銅貨と番号と共に
タイムトリップを
心ゆくままに…。

2008/09/24 (Wed)
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