詩人:甘味亭 真朱麻呂
誰にとっても大切な命
だけれど人はいつもその命を時に粗末にする
命は大切だなんてさんざんいいながらも
陰ではそんな人がいること忘れないで
学ぶべきことはとっくの昔幼い頃にすべておぼえさせられたよと君は鼻で笑う
なんの変哲もない水を飲んだときのようにそっけない顔で命を笑うことは人の存在をあざ笑うことも同じさ
人をとり囲む悲しみも喜びも命の周りを回るよ
いつでも運命の定められた道を歩いて行く
そのために今生きてるというならば嘘でもいいたいよ
世界をだますとしても
世界を敵に回しても
僕は僕は鼻で笑ってやるよ
命を平気な顔で笑う奴みたいに
同じように
笑うなら そんな当たり前なことに笑いたいよ 当たり前にするならそんなことを当たり前と呼びたいな
ふいに吹く風みたいに自由なままの心で明日も明後日も笑われても懲りずに世界は命を粗末にする人たちを生むだろう
それが平穏を保つということだ
いつからか決められた正しさに従う人ばかりじゃ仕方ないだろう
きっと神様はうまくそういう調和がとれるようにつくる前に考えたんだな
僕は命を粗末にはしないけど
繰り返す毎日の中で変わらない営みを
今日を下書きに明日を写し取る
だから今日と同じ日々が続く ずっと先の時代も同じさ
人生を汚すだけ汚してもう汚すところがなくなったら真っ白な漂白剤で隠せよ
受け取ったよ涙のパルス
はるかな時を超えて見えない線を見えないのになぞるように
大人行きの時間バスは了解もなく終わりに向かい走り出す
あの日生まれ落ちた瞬間からすべてのシナリオは出来上がっていたのさ
きっと気づいていたっていいたい
あのウソはきれいなウソだと
人を守るためのウソが良いとは限らないけれど
すべてが終わるその前に僕らしい最期を飾ってみたい いつか闇にのまれる日までにはそのための真実を見つけ出す。