詩人:甘味亭 真朱麻呂
哀しみの天秤で僕の哀しみ量ってくれ
気がついたらいつも冷たい雨の中
ひとりぼっちの世界
見渡せば限りない哀しみが私を囲い込み
今にも私をすっぽり包み込んでしまうような素振りで
やるせなさともどかしさに
耐えきれなくなった心は土台から崩れ行き
いつの日か僕の心ごと押しつぶしてしまうだろうから
そうなる前に君との仲を取り戻していこう
あの日の言葉をもう一度思い出して
君の流す涙をそっと拭ったら
僕はもう一度あの言葉を囁くよ
そっと哀しみを喜びに浸して
量るのは哀しみじゃなく
喜びであるように希う。