詩人:中村真生子
風が止み雨だけが残った秋の朝。涙を溜めて佇むように人のようにバラ一輪。顔を近づけるとふわり優しい香り。冷たい雨が降り続く秋の朝。涙を超えてほほ笑む人のようにバラ一輪。深まる秋の雨の朝の贈り物。