詩人:さきネコ
ああ もう空が明るい
明日が来ること 拒むうちに明日になった
いつまでも今日にしがみつけるはずもないのに
心のどこかで未来に期待する自分もいるのに
自分という存在を 枠に入れて固めてしまいたい
なんでもいいから 確立されて欲しかった
優柔不断 進む道一つ決められない
いつから振り返るのをためらわなくなったんだろう
強さってどこにあるのかなぁ
この一歩に意味はあるのかなぁ
ため息ついて 小石を蹴って
何も持ってない両手を見つめて憂う
いつもならうっとおしい霧雨が許せた
もっとうっとおしい自分がいたから
矛盾だらけのまま歩き続ける今日
明日になったら変わるかもなんて 淡い期待 ご都合主義
そんなこと言ってる癖に
結局今日もまた 今日の傍を離れようとはしないんでしょう?
それは 明日にちらつく希望を信じてないから
そして何より 自分自身の力を信じてないから
勇気ってどこにあるのかなぁ
この想いに価値はあるのかなぁ
肩を落として うずくまって
涙なんて流してる場合じゃないのに
ああ もう空が明るい
私の心は まだ明るくなるスピードに追いつけてないのに
「待って」っていうのは自分勝手?
時の流れは平等に 早送りも巻き戻しも不可らしい
そろそろ諦めようか
意味を求めることに 価値を求めることに
強さも勇気も持っちゃいないけど
それでも 開き直って生きてみようか
いつか 誰も持ってないものを私だけが持って
ため息ついてる誰かに あげられる日が来るかもしれないし。