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詩人:甘味亭 真朱麻呂
キラキラきらめいてる
未来へと続く道の向こうに光が見えた気がしたよ
それがたとえ気のせいでもかまわない
ただまだ見ない場所へ行けるだけで
悲しみに染まったまま動かない心もなんとなく鮮やかな色を取り戻すよ
いつでも変わらない笑顔で向きあう
誰よりもたぶん大切なものは近くにあるさ
大きな夢を抱えてきた僕に光あれ
そう願う僕は消せない不安に時おり涙みせながら
答をそれでも探すのをやめないんだ
やめたくないんだ
その理由はきっと簡単すぎて話す必要もないくらいさ
ただあえていうとするならそれは生きている証としての喜びを感じたいから
そのための苦しみならば悲しみの海で荒波にもまれても
平気な顔でいられるさ
忘れないで僕よ
僕は僕自身に問いかけた
気がつけばそこは夢の中でしか見たことがなかった未来
何故かはじめて見た気がしないのは想像してたものと何ひとつ変わらない未来だから
夢はそのまま想像から現実となった
海をさまようヤシの実が浜に打ち上げられて名もない島に流れ着くように
いつか叶うと信じてた夢は叶った
願い続けた人だけに
あきらめの悪い僕だったからきっと神様も業を煮やして夢をゆずったのかな
なんて思いながら
笑うのをこらえて
そっと黄昏にいつものように吹かれてみた
こんな気持ちずっと忘れてたよ
夢が叶ってもせつなさだけは渡したくない
それもまた人生の醍醐味だから
せつなさに慣れてたせいもあると思うけどね
一つの夢を夢は叶うだけでもその甲斐がある
欲しすぎた夢は意図もたやすく崩れ去る運命
瓦礫の下の思い出にならないように欲望をおさえる
控えめに控えめに欲を使いこなす努力をする
それこそが夢をつかむコツ
今ではもうなにもかもが幻みたいで
夢が叶った事さえ夢自体じゃないかと思うくらいだから僕は偉そうに語れません。