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[132590] 0,5秒のため息を永遠の幸福に

詩人:まとりょ〜鹿

猫舌なんかではないんだけど

真新しく淹れた紅茶カップに口付けた後

その間0,5秒にタイミングの絶妙さを味わう。


廊下を出て下駄箱に手を掛けて

外履きを手に掛ける前に戸惑う指先

その間0,5秒は学舎で過ごす時の短さを愁う。


読み進める毎に一つの結末に向かう

オチを見逃すまいと文字上に静止する目線

その間0,5秒に文章の深みを知る。


0,5秒先の何かを得ると言う事
もどかしいと言えばそうかも知れないが
何も思わずして過ぎ行く刻に
刹那の贅沢を味わうと言うのは
人間らしいと言えるのかも知れない。


君に懇願の口付けを
0,5秒の間は計算なんかではなく
君との時を味わうための

最高のスパイスなのかも知れない。

0,5秒から
永遠へと…
永遠の至福
そのヒントは
刹那の時にあるのかも知れませんね。

2008/10/06 (Mon)
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