詩人:どるとる
辛いときには誰かを頼りなさい
頼る人がいないなら気がすむまでお泣きなさい
雨がやむように
いつかは笑えるから
言いたいこと言えない時 黙ったまま
うつむいてることしかできなかった
そんなときが誰にでもあるから
そんなときはぐっとこらえて自分責めたりせずに あとでめいっぱい愚痴りなさい
うれしいならばかまわず笑いなさい
あなたが笑ってるところをもし誰かがうらやましく思って
笑うじゃまをするならば その人から離れた場所で 笑いなさい
意地悪な人の愚痴や悪口も
目の届かない場所でならいくらだって言いたいよね
人生は誰かが 鼻で笑うように そうかんたんにはいきっこないから
時には挫折して
死にたくなるのがふつうなんだ
飾り立てた振る舞いや一目瞭然の強がりは 見る人にも自分にも単に悲しいだけだから
なるべく素直に生きなさい
子供は思ってることためらいもせずに口にする
いくら口にしても
しかられる以上のことはされないんだ
でも大人は違って
しかられるだけじゃなく 職場からおわれたり信用をなくしたりする
それでも大人だって
時には逆らうこともある
でもそれは勇気のいることなんだ
毎日毎日真面目に生きてるのは確かに
えらいとは思うけど
誰かにほいほい従ってばかりいることが
えらいとは思わない
感情ってものがあるために
僕らは うれしいときは笑い
悲しいときには泣くというようなあたりまえな気持ちにしたがいながら毎日を生きてる
でもそれを押し殺し生きることが大人だと大人たちはいう
でも人間は 笑いたいときには笑いたいし
泣きたいときには泣きたいよ
子供みたいに
嘘のつけない
純粋な瞳で
一点の曇りもない空を見上げたい
言葉にできないそんな気持ちを
いつの間にか心の奥に無理やり押し込んでいるうちに大事なものをいくつも失った気がする
なんだか笑うことさえむなしいな。