詩人:甘味亭 真朱麻呂
さびしい気持ちをむりやり隠さないで
誰かに打ち明ければきっと晴れるんだ
夢はいつでも僕が見上げる空よりも
ずっとずっと遠いところにあるからね
僕らを覆いつくす不安に揺れてしまう
勇気も自信も消えてしまいそうだ
今にも 今にも
そっとそっと答を歌にして 言葉に出来ない思いを空に投げるよ
今 ふたり 約束のあの場所でもう一度再会(であ)う
君にとっておきの声を選んで歌うからきいてくれ
あの日と同じこの歌を変わらない声で包むから
すこしだけやさしいだけでなにもかもゆるせる日々
微笑みのリボンで結んで はぐれそうな明日を繋ぐ
ただ目を覚ましたように他人の意見を通していれば
自ずと時間だけが過ぎてくのを首を長くして待ちわびるだけ
そして彼方へ
ずっと彼方へ
思いは流れる
僕の本当は
抱えていたかった
強い思いは
やっと叶うと
思った願いは
全て涙とともに
流れて行くんだ
流れて行くんだよ
涙の川は
陥没していくんだ
土砂に埋もれて
暗がりに隠れた
僕をもっと深く隠してゆく
見えないとこまで。