詩人:どるとる
泣きながら笑いながら僕らは生まれて
泣きながら笑いながら僕らは消えていく
偶然の産物として
太陽と大地の下で育った花は自由に咲き
風が吹けば揺れる素直な心で枯れてゆく
偶然の産物として
それでも時々偶然とは呼びがたいものに出会うときがある
そんなときは風に吹かれて 言い訳みたいにこぼすのだ
偶然の産物として
短いような長いような一生を暮らし
タイムリミットが来たらさよならを言う
泣きながら笑いながら僕らは生きて
泣いたり笑ったりしてるうちに消える
偶然の産物として
本当の事は何も知らずに この世界の全てを何も知らずに
僕らはただお利口に受け入れる
ああそれは偶然なんだと
何もかも馬鹿らしい
偶然が生んだとしか思わない太陽系の誕生に僕らははち合わせるべきだった
遅すぎたために見失ってしまったもの、学べずにいる事が多すぎるために僕らは馬鹿なほど自由だ
誰もが人を殺せる社会で誰もが人を貶められる世界であなたは法律やルールがなければ無秩序に人を殺められますか?
偶然の産物として
人間として人間たる
命を全うできますか?