詩人:ユズル
言葉しか知らない僕たちの雫が漂う淡い期待を映して零れ零れて恍惚に伸ばした指先ゆらりとささやかな痛みを連れたひとりを感じて振り返る水色の無垢な弱さを閉じ込めたくてそれでも雫が覚えているだけ透明なものが綺麗で触れることさえためらわれる憧れ言葉しか知らない僕たちなのに儚い雫が零れ零れて美しいものになれたようなひとときの世界を旅している