詩人:さみだれ
いつからそこにあったのだろう
帰れない息苦しさとか
これからの夜のこととか
なんで月は教えてくれなかったのだろう
知らない地名のナンバー
色とりどりのボディ
止まらないことが退屈なんて
思ってもみなかった
ここから見える空は一体
どうやって俺に見せているのだろう
雲が綿菓子みたいで
なのにこの重たい苦い気持ちに押し潰されそう
俺のナンバーはどこへやら
雲みたいなボディは染まらない
こんな夕暮れの赤い
赤い赤い町だっていうのに
帰れない息苦しさとか
これからの朝のこととか
なんで太陽は教えてくれなかったのだろう