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[76194] 語り手のない空想

詩人:soul

映し出す影の裏側を描こうとした
僕は気づいていたんだ
目の前の映像を見て
意味もなく笑っていたんだ

緑色の雨音は世界を包んで
風は太陽を揺らして
揺れながら落ちる日
夜が沈黙の自由を纏ってやって来て
小さな窓が朝を連れて来るんだよ

時々この世界もフィクションかもしれないって思うんだ
誰もが笑うけど
演じてないと不安を隠せないって
泣いていたんだ

使い捨てフィルムが焼き付けた
鮮やかな空想は
まるで覚めない夢のようさ
そんな風景が
何処までも続いていきそうだから

いつか遠くに放り投げたはずの感情が
響くよ

2006/05/28 (Sun)
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