詩人:甘味亭 真朱麻呂
いつもいつも僕の目には素晴らしい世界が映ってる
海や空みたいにどこまでも広がる世界はとても美しく僕を元気にさせる
夢が僕を本気にさせる
いつでもその先へ駆り立てる
ふるえてる足を前に出すことが怖いんだよ
でも誰しも感じる気持ちは皆一緒らしいな
みんなにいわせれば
どこまでもめちゃくちゃな人だからそんな人を愛せる僕はすごいなあ
そしてそんなめちゃくちゃな君をしのぐ僕を愛せる君はもっとすごいよね
そんなふたりどこまでもいつまでも不器用かも知んないけど
他人様にはわからない愛の形が僕らの愛の根元でもあってはじまりでもあるんだろ?
手にした情熱 きりないくらいそれの繰り返しあれのきりかえし
広野の果てへ歩いてく 続きの続きで
霧の濃い闇夜を吹き抜ける怖いものしらずの風
被害者の顔で加害者みたいないでたちの人ばかりいる世界
不幸と幸福の境界でのたうち回る僕がいる その裏側で何やら気になる物音
たとえば僕の魂が空にのぼるなら
海の底に沈んでいたい
貝のようにゆらゆら
暗い海底の砂を這ってさまよってほかの魚介類に食われないような自由な世界で生きてみたい
命に限界があるなら
本当は生まれてから死ぬまでの時間が自分の為だけにすべて使えたら良かったと思いますよ
もっと自由に毎日嫌々仕事にいったり稼がないとと通帳を確かめる毎日になんてならなかったろうな
上司の八つ当たりにも後輩からの冷たい目にもふれなくてすんだ
あの居づらさにもあの空気の悪さにもコテンパンにされなくて良かったのに…
今さらルールを変えられないの?
神様…ねぇ? どうなんだよ?
答えてください!
僕の世界がやがて心からもふいに崩壊する前に 理想がただの妄想で終わる前に!
伸び悩む財政とまた今日も家計簿を見て深く溜め息する主婦のような僕が夢と現実の狭間で惑うんだ。