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[128634] たとえばここが君と住む家

詩人:甘味亭 真朱麻呂


やさしい眼差し
溶けるような瞳
僕を見つめるその目をみつけたときから
僕は君ひとりにしぼっていたんだね
恋をしていたんだ
一目惚れしてたんだ

君とむかえるはじめての朝がきたら
パンは僕が焼こう
ふたりでなにをつくるか分担して考えたいなあ
いろんな望みがあるからまだ僕はその望みを叶えるまでには君と親密じゃない

だけれど伝えるんだ
だけれどこわいんだ

繰り返す日々の向こうに見てた理想は
なぜかいつも違う形になって返ってくる
だから悲しいのです
とても切ないんだよ

ああ 君は僕の大切な人
とてもとても大切な人
だから
夜に歌えば泣いてしまう
とてもとても好きな歌

夢みてる場所にたどり着くまでの退屈なだけの時間を埋め合わせる 数をかぞえながら
当たり前とばかりにみんながいう常識を身につけながら 意味もないやがて消えてくために習うばかな僕と知りながら

ときめきが動き出す
僕は夢多き13歳
まだまだ遊びざかり
気づけばもう大人
ほらまた愚痴る日々

それでもあの日散らかる思いの中で
願った たとえばここが君と住む家ならばいいなと
僕にとって想像がつきる日は
意識がつきる日でもあるんだよ

全てが全てに別れを告げたら僕もさよならをいうとしよう

ちょっと小声で
誰にも聞こえないように
人生映画を観ながら
誰かとの大切な時間を過ごすよ

楽しそうに笑いながら
ひとりじゃなくふたり分の笑顔を浮かべる
嬉しそうに愚図りながら
終わりじゃなく新しい始まりをいつも見つめて
終わりなんかないような顔でたまに涙なんか流しちゃったり

それが人生
それは人生

人生という高い塔のてっぺんまでのぼる
ただ一心不乱に頂上を目指す 目指す

僕は!
僕は!
僕は!

2008/07/04 (Fri)
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